債務整理 [事例3]

事業資金、闇金業者からの借入で2300万円⇒破産手続により全額免除

50代男性
債務整理方法借金総額
自己破産 2300万円⇒0円

背景

Aさんは長年の夢だった個人学習塾を開業しました。開業にあたり数百万円の事業資金を借入れてのスタートでした。しかし、開業後、ある程度経過しても、経営状況はなかなか軌道に乗らず、経営状況は悪化の一途をたどりました。そのため、運転資金や生活費不足が顕著になり、借入を増やしていきました。
そのような折、「低金利で即日融資できる!」といった謳い文句をネット上で見つけ、資金繰りや生活費に困っていたAさんは、その業者にさっそく連絡をして、金銭を借入れました。
しかし、実はその借入先は闇金業者であり、法外な金利を要求してきました。ただ、そこからの借入がないと生活できないといった事情もあり、闇金業者だと知りつつも、借入を継続してしまったのです。
最終的にAさん名義の借金は、総額2000万円以上にのぼりました。また、闇金業者からの督促も激しくなってきたため、今後に強い不安を覚えたAさんは、当事務所へとご相談にいらっしゃいました。

対応

Aさんは個人学習塾を営んでおり、さらには闇金業者からの借入もあったことから、破産手続の管財事件にてご依頼をお受けしました。
弁護士が「闇金業者からの借入行為は、破産法により著しく不利益な債務負担行為とみなされ、問題視される」と説明したところ、Aさんは非常に驚いていらっしゃいました。ただ、管財人に対してきちんと反省している姿勢を示して理解を得られれば、免責決定が下りることが大半であると説明したところ、Aさんは少し安心されたご様子でした。
その後、Aさんには自己破産手続に必要な書類を集めていただき、それをもとに破産申立書を作成し、裁判所へ申立てました。就任した管財人には、Aさんが破産手続を遅らせる目的で闇金業者から借入れたわけではないことをきちんと説明しました。合わせて、闇金業者などからの借入について、深く反省しているAさんの態度をアピールしました。

結果

裁判所の裁量免責によって、無事に免責決定が下りました。その結果、2300万円ほどあったAさん名義の借金は、全額免除されました。

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