刑事事件

調布市における刑事事件認知件数|被疑者になったら弁護士へ

調布市における刑事事件認知件数|被疑者になったら弁護士へ

調布市は、東京都の多摩地域東部に位置する市です。東京23区に接しているため、交通の便がとてもいいところです。

東京駅までのアクセスは約30~60分ほどで、それに加え、古くから神社や武蔵野の自然も残っており、都心に近い住環境の整った住宅地域です。古刹深大寺なども有名で、隣接する神代植物公園は旧寺領でした。

名物としては深大寺側があり、その歴史は古く江戸名所図絵にその記載が見られます。

調布市の味の素スタジアムはFC東京のホームスタジアムでもあり、スポーツ振興の街としても有名です。

また、日本最大規模のスーパーコンピューターが調布航空宇宙センターに設置されており、夏休みにもなれば、多くの家族で賑わっています。

加えて多摩川の綺麗な水が調布市の南部を流れており、多くのランナーや自転車愛好家にも好まれる特色がこの街には見受けられます。

では、そんな調布市の治安はどのようなものでしょうか。

1.調布市の刑事事件の最新動向

やはり、調布市でも「オレオレ詐欺」や「振り込め詐欺」などが後を立たないようです。

平成29年の1月~6月と平成30年の同時期との比較で見てみましょう。「全刑法犯」は29年が999件、30年が979件と大差ありませんが、検挙率は平成29年の279件から30年の341件と上がってあり、犯罪撲滅に向けての調布警察署の努力が伺えます。

特に「指定重点犯罪(車上狙い、強盗、ひったくり、侵入窃盗、自転車盗、性犯罪、特殊詐欺、子供に対する犯罪)」の検挙率は平成29年の45.1%から平成30年の90.8パーセントと飛躍的に増加しており、目を見張るものがあります。

2.調布市の犯罪認知件数の推移

次に調布市の犯罪認知件数の推移を過去5年間のデータから(2013年~2017年)見てみましょう。

刑法犯の5年間の総件数は、2013年は2,860件、2014年は2,763件、2015年は2,478件、2016年は2,348件、そして2017年は2,084件となっており、800件ほどの減少となっています。

調布市の人口が約240,000人と比較的小さな街であることを考えると、この減少は非常に大きいものと言えるかもしれません。

内訳で見てみると、「粗暴犯」は2013年が120件、2014年は113件、2015年は109件、2016年は134件、そして2017年は109件とあまり変動はないようです。

侵入窃盗犯」は、2013年が176件、2014年は95件、2015年は113件、2016件は103件、そして2017年は98件で、こちらの方は約半分近くも減少しています。

非侵入窃盗犯」も大きく減少しており、2013年は1,906件、2014年は1,962件と2,000件近い数でしたが、2015年には1,713件、2016年は1,603件、そして2017年は1,372件と減少の一途をたどっています。

3.調布市で多い刑法犯罪の傾向について

やはりここでも他の地域と同じで、詐欺関係の事件が大きな問題になっているようです。

もちろん、数の面でいけば自転車の盗難等が一番多いのですが、詐欺に巻き込まれた人が失うものの大きさを考えると、これは統計に出てくる以上の深刻な問題が絡んでいると言えるでしょう。

平成30年中は6月末までに、特殊詐欺の被害は50件発生しており、被害総額は約1億137万円にも達しています。

例えば、ある80代の女性はキャッシュカードを奪われましたが、その手口は、郵便局を装った男から「古いカードは犯罪に使われやすいので、新しいカードに変えましょう。郵便局までカードを持って来られませんか」と言う勧めから始まっています。

犯罪など犯し得ないと考えてしまいがちなところに被害者を招いているわけですから、年配の方はすぐに信じてしまうかもしれません。

また、ある90代の女性は現金100万円、70代の女性は850万円など、その被害額は非常に大きいことがわかりますし、そのターゲットは全て年配の女性でした。

このように地域社会で孤独になりがちな年配の、しかも弱い女性を狙う悪質な犯罪はこれからも大きな課題となっていくことでしょう。

4.調布市内で刑事事件の発生が多い場所

やはり路線(京王線)を中心に、特に窃盗関係は人の多いところで多発しています。

しかし、「特殊詐欺」に分類される「オレオレ詐欺」や「振り込め詐欺」などに関して言うと、その地域に傾向というものはなく、どこでも起こり得る犯罪であると言えます。

例えば、「振り込め詐欺」は平成30年3月に富士見町4丁目や国領町3丁目、また調布ヶ丘3丁目など計11箇所で18件、続く4月には調布ヶ丘1丁目、調布ヶ丘21丁目、国領町1丁目など、計7カ所で13件、そして5月には入間町3丁目と佐須町4丁目の計2カ所で合計5件発生しています。

また、「侵入盗」では同年3月に若葉町2丁目、佐須町2丁目、布田町3丁目など計4カ所で9件、続く4月には0件、しかしながら、5月には若葉町1丁目、東つつじヶ丘1丁目、深大寺北町1丁目など計8カ所で11件発生している、という報告が調布警察署のホームページに記載されていました。

加えて同じページ内では「5月中に特殊詐欺を未然に防止してくれた金融機関等も紹介されており、こういった情報は地域社会の信頼関係を築きあげるためのとてもいい情報と言えるでしょう。

また、犯罪を未然に防ぐために調布市では防犯カメラ設置の補助金制度も設けられています。

そうすることにより、犯罪の抑止や犯人逮捕に大きな効果があるでしょう。ご近所・町会で協力して設置することができるそうです。

例えば、リース契約すれば、月1から2万円程度でも設置できるとのことです。詳しくは、調布警察署防犯係(042-488-0110)あるいは総務部総合防災安全課生活安全係(042-481-7547)に問い合わせることができます。

5.調布市内の犯罪の発生状況

では、平成29年の年間データを基に調布市内の犯罪の発生状況を詳しくみてみましょう。

平成29年度の犯罪認知件数の合計は1,576件となっています。

その内訳は「凶悪犯(強盗など)」が9件、「粗暴犯(凶器準備集合、暴行、傷害、脅迫、恐喝)」が86件、「侵入窃盗(金庫破り、学校荒らし、事務所荒らし、出店荒らし、空き巣、忍び込み、居空き、その他)」が72件、「非侵入窃盗(自動車盗、オートバイ盗、自転車盗、車上狙い、自販機狙い、工事場狙い、すり、ひったくり、置き引き、万引き、その他)」がやはり群を抜いて1,066件、そして「その他(詐欺、占有離脱物横領、その他知能犯、賭博、その他刑法犯)」が343件となっています。

6.調布市を管轄する裁判所や警察署について

調布警察署
〒182-0022 東京都調布市国領町2丁目25番地1
電話:042-488-0110(代表)
■京王線 国領駅(徒歩8分)柴崎駅(徒歩7分)

東京高等裁判
〒100-8933 京都千代田区霞が関1-1-4
電話:03-3581-5411(代表)
■東京メトロ有楽町線 桜田門駅下車 徒歩約3分
■東京メトロ丸ノ内線,日比谷線,千代田線 霞ヶ関駅下車 徒歩約2分~5分
■都営地下鉄三田線 内幸町駅下車 徒歩約10分
■都営地下鉄三田線 日比谷駅下車 徒歩約13分
■JR線 有楽町駅下車 徒歩約15分
■JR線 新橋駅下車 徒歩約15分

東京地方・家庭裁判所立川支部(地方・家庭裁判所)
〒190-857 東京都立川市緑町10-4
《JR中央線・青梅線・南武線立川駅北口から》
■多摩都市モノレール利用:「立川北駅」乗車~「高松駅」下車~徒歩5分
■立川バス利用:立川駅北口バス乗り場「2番」乗車~「裁判所前(下り)」下車~徒歩1分
■徒歩:立川駅北口~25分

立川簡易裁判所(簡易裁判所)
同上

7.調布市で刑事事件の被疑者となってしまったら

調布市にお住まいの皆さんにとって、刑事事件は決して遠い存在ではないということをご理解いただけたと思います。日々の防犯にしっかりと取り組みましょう。

また、窃盗、暴行、詐欺、わいせつなど、刑事事件の被疑者(加害者)となってしまったという方は、お早めに弁護士に相談することが大切です。

早めに弁護士に依頼することで、示談交渉をスムーズに行い、起訴・前科を免れることができる可能性があります。また、起訴後でも、弁護士による適切な刑事弁護を受けることで、執行猶予付き判決を得られる可能性が高まります。

調布市、三鷹市、府中市、稲城市、狛江市、川崎市多摩区、京王線沿線にお住まい、お勤めの方は、泉総合法律事務所調布支店の刑事無料相談を是非ご利用ください。

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